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一戸建てにも修繕積立金を

 一戸建てと分譲マンションとの違いに、管理費等(管理費・修繕積立金)の有無があります。確かに、日常的な清掃や補修、共用部の管理などに使われる管理費は、一戸建てでは不要かもしれません。しかし、建物の劣化や大規模補修に充てられる修繕積立金は、一戸建てでも欠かせません。その有無が住まいの快適さや資産価値に直結するからです。
 例えば外壁のひび割れや屋根の雨漏りは、木造一戸建て住宅にとっては大敵。放っておくと、侵入した雨水が柱や基礎、屋根下地といった構造部分を傷め、住宅の寿命を縮めたり、最悪の場合は倒壊さえ招きかねません。無論、建物の資産価値も大幅に下がります。
 残念ながら、歳月による住宅の劣化は避けられません。しかし、「予防に勝る治療なし」といわれるとおり、早め早めに手当てをすれば、先々の大きな損失を防ぐことは十分可能です。例えば、定期的に屋根材を点検し、雨漏りが発生する前に取り換える外壁材も定期的に塗り替え、ひび割れが出たら小さいうちに手当てをしてしまう、といったことですね。そのための費用として、一戸建て住宅の修繕積立金が必要なのです。
 新築の木造戸建て住宅の場合、引き渡しから10年前後が最初の大規模メンテナンス時期だといわれます。その目安は(工事内容にもよりますが)120万~180万円程度。1カ月あたりで1万~1万5,000円です。メンテナンス費が予想外に増えた場合も、この程度のお金が確保されていれば、何とか対応できるのではないでしょうか。
 長寿時代を心安らかに過ごすためには、住まいにも長寿への備えが必要です。一戸建て住宅の修繕積立金は、そのための第一歩といえそうです。

2017年10月14日

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