「南海トラフ地震臨時情報」とは(上) ~内容を整理しましょう~【2024-08-10更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス

「南海トラフ地震臨時情報」とは(上) ~内容を整理しましょう~

ページ作成日:2024-08-10


 8月8日夕方、宮崎県の日向灘沖で発生した地震は、最大震度6弱・マグニチュード(M)7.1で津波(最大波高0.5m)も伴う大きなものでした。幸い、深刻な人的被害は避けられたようですが、現地では余震が続き、人々は警戒を解いていません。

 それ以上に注目されたのが、地震発生後に気象庁から発表された「南海トラフ地震臨時情報」。今回の地震では3種類ある情報のうち、2番目の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が出されましたが、今までになかった情報だけにとまどった人も多かったと思われます。以下、その内容を整理しておきたいと思います。

 まず南海トラフとは、日本列島の静岡沖から四国・九州沖にかけて伸びる、巨大な岩盤(プレート)の裂け目のことです。この裂け目には周囲のプレートの圧力が常にかかっており、時々大きく変動します。これが巨大地震=南海トラフ地震です。

 過去の地震記録の研究から、南海トラフ地震は100~150年間隔で発生すること、長いトラフ全域が一気に変動することも、東西で間隔を置いて別々に動くこともあること、起きる地震の規模はM8クラスに及び、大津波を伴うことなどが分かっています。ちなみに今年1月の能登半島地震はM7.6、東日本大震災はM9とされています。

 南海トラフ地震が発生すれば、東海~九州各地には甚大な災禍が及ぶことは明らかです。その一方、実際にいつ・どこで・どのぐらいの規模の地震が起きるかは、今の科学ではほとんど予測不可能です。いま可能なのは、そのリスクの高まりを人々に伝え、被害軽減につなげること──それが、今回の「南海トラフ地震臨時情報」の狙いです。

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