実家を空き家にしないために(上) ~リスクを知って対策を~【2025-08-09更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス

実家を空き家にしないために(上) ~リスクを知って対策を~

ページ作成日:2025-08-09



 お盆休みが近づき、生まれ育った故郷への帰省を計画中の方も多いことでしょう。そこで考えておきたいのが実家の将来、特に空き家化の問題です。漫然と放置していると、所有者にとってもご近所にとっても、大きなリスクとなりかねません。
 2023年の国の統計によれば、京都市の空き家数は約10万5,000戸余り。うち、別荘、入居待ち・売却中などを除く、完全に放置されている空き家は約4万4,000戸超。市内の住宅のざっと20戸に1戸が放置空き家になっている計算です。

 では、空き家のリスクとは何でしょうか。第1は、建物自体の劣化です。放置された家は、必要な清掃や補修がされないため、建具・屋根・壁・床などから傷み始めます。これだけでも十分に危険ですが、柱・梁・土台まで劣化が進むと、倒壊の恐れさえ出てきます。資産価値はほとんど期待できず、復旧・撤去とも多大の費用を要します。

 第2のリスクは、防犯・防災面。過去には、ゴミの不法投棄、不審者の侵入・滞在、放火の火元になったことがありますし、強風や地震で破損・倒壊した事例もあります。たった一軒の空き家が、地域全体の治安や安全性・資産性の低下を呼び込んでしまうのです。

 第3のリスクは、経済的な負担の増大です。特に、行政から「特定空家」指定を受けた危険な空き家の場合、固定資産税の増額、強制撤去に伴う費用負担は避けられません。また、事故や出火の発生源となった場合は、管理者責任に基づく損害賠償請求もあり得ます。

 こうしたリスクを避けるには、とにかく早めの対策あるのみ。思い出深い実家を家族やご近所のお荷物にしないためにも、先手先手の対応が必要です。


 

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