再熱除湿のすすめ【2023-07-17更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス

再熱除湿のすすめ

2023-07-17
田岡 拓

蒸し暑い夏には「再熱除湿」機能のあるエアコンをフル稼働させています。
電気代は割高ですが、個人的にはおすすめです。
順を追ってできるだけ単純に説明します。

湿度について。
夏の不快度は、室温の他に湿度が影響します。
感じ方には個人差があると思いますが、湿度70%を超えるとかなり不快に感じることが多そうです。
逆に、湿度を50%台に下げることができれば、少々室温が高くても過ごしやすくなるように思います。
カビも発生し難く、布団も湿っぽくなく、部屋干しの洗濯物もカラッと乾きます。

では湿度70%は何に対しての70%なのかご存知でしょうか。
そもそも水は、氷・水・水蒸気の3つの状態に変化します。
空気中にはある程度の水が水蒸気として存在し、その限界量を100%としたときに、
どれだけの割合の水蒸気が空気中に存在しているかを示すのが湿度となります。
これを正確にはRH(相対湿度)といいます。
相対湿度が100%を超えると、飽和した水蒸気が水に戻ります。これを結露といいます。

空気中に存在できる水蒸気の限界量、これを飽和水蒸気量といいますが、
飽和水蒸気量は、気温が高くなるほど大きくなります。
つまり、20℃の時の湿度50%と、30℃の時の湿度50%は、存在している水蒸気量が異なるわけです。
結露の多くは、この性質のために起こります。
空気が急激に冷やされると、飽和水蒸気量が小さくなり、湿度は簡単に100%を超え、結露します。
よく具体例として示されるのは、冷たい飲み物を入れたコップですね。
外側に水滴がつくのは、コップの周りの空気が冷たい飲み物によって冷やされ、その部分だけ湿度100%を超えて
結露しているのです。

エアコンについて。
冷房の仕組みは、ごく単純にいうと、室内の熱い空気を取り込み、熱だけを室外に追い出して、
冷たくなった空気を室内に送り込みます。
この際、もちろん結露が発生しますが、発生した結露水はドレンホースを使って室外に捨てます。
なので単純に冷房運転でも、ある程度の除湿は可能です。
しかし、室温が一定まで下がってしまうと、それ以上の除湿は望めません。
室温26℃、湿度70%…室温はこれ以上下げると寒い、でも湿度はもっと下げたい…
そんなときに活躍するのが「再熱除湿」です。

再熱除湿とは、室内の空気をエアコン内部で冷やす際、一旦設定温度よりも低い温度まで下げて除湿した後、
再び設定温度まで「温めて」室内に送り込む機能です。
これにより、室温26℃、湿度55%、というような室内空気を実現することが可能です。
温度下げて上げて、という余計な工程を踏むわけですから電気代が高くなるのは当たり前ですが、
それでもその価値はあると個人的には思っています。
おすすめです。

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