今更聞けない住宅ローン変動金利【2024-04-08更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス

今更聞けない住宅ローン変動金利

2024-04-08
田岡 拓

肌寒い日が続いていましたが、やっと春らしくなり、
各所で桜も満開になっています。
家に帰ると、4歳の息子が桜を見に行った話を嬉しそうにしてくれて、
その後何やらゴソゴソしているなと思ったらしょんぼりした様子で
「こんなんになっちゃってた」
とお土産に拾ってきたらしい桜の花びらを見せてきました。
本当はもっと綺麗だったらしいです。



世間ではマイナス金利解除で、金利が上がりそうだということで
ザワザワしていますね。
僕たちの業界で一番関係があるのが住宅ローンの変動金利ですが、
やはり4月になってからそういう御相談が増えました。
現在変動金利で借りている方は固定金利に変えた方がいいのか?
これから住宅を購入される方は固定金利で買った方がいいのか?

正直にお話しすると、実際この問題は誰にも分かりません。
今後金利がどうなっていくかは、誰もが予想するしかなく、
絶対にこうだと言い切れる方はどこにもいないと思います。
その上で個人的な意見を言うなら、僕はそれでもまだ変動金利がいいかなと思っています。

変動金利は実際のところ、10年以上変動していません。
一方で、10年前に変動金利で借りた方は恐らく0.875%あたりが多く、
最近借りた方は0.575%(ネット銀行だとそれ以下)ぐらいです。
実質的に金利が下がっているとは言えますが、実はこれは本来の意味で金利が変動しているわけではないのです。

変動金利は、基準金利と優遇金利という2つの数字で成り立っています。
基準金利は、銀行によって2.475~2.775%と差はありますが、
同じ銀行で借りるなら誰でも同じです。まずこれが基準となります。
優遇金利は、審査の上で決まるので同じ銀行でも人によって異なりますが、大体の最大数は決まっています。
これは言わば「優遇の幅」です。
基準金利から優遇金利を引いた利率が、その方の適用金利となります。
例えば、基準金利2.675%から優遇金利2.1%を引いて適用金利0.575%というイメージです。

変動金利とはつまり、この基準金利が変動する可能性があるということで、
逆に優遇金利に関しては、一度借りてしまえば最後まで変動しません。
そして、10年以上金利が変動していないにも関わらず、10年前に借りた人と最近借りた人で金利に差があるのは、優遇金利に差があるからなのです。
10年前は最大1.8%しか優遇してもらえなかったのが、最近では2.1%以上も優遇してもらえるようになっています。

個人的な予想ですが、今後も変動金利はしばらくは変動しないのではないかと思っています。
しかし、優遇金利は低くなっていく可能性が高い。
要するに、これから新規で借りる方の優遇幅を少なくし、実質的に金利は上げつつ、
現状借りている方の支払いには影響を及ぼさない、という無難な方向性です。
この10年間、金利を実質的に下げるために同じ方法がとられていたことを考えると、ありえそうだと思いませんか?

つまり、今まだ優遇金利が大きいうちに住宅ローンを組まれるのが得策だとも言えます。
ご相談、ご来店お待ちしています。

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