少年時代【2013-02-14更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス

少年時代

2013-02-14
田岡 拓

小学生の頃、小高い山の上に住んでいました。

急な坂を上っていった山の中腹に古いアパートがぽつんと建っており、

そこで僕は少年時代の大半を過ごしたのでした。

登下校の度に上り下りしなければならない坂道も、

今にもアパートを侵食してきそうな木々や植物も、

夏になれば蠢き出す虫たちも、

僕にとっては普通の世界の一部でしかありませんでした。

今思えばあの時見えていなかったものはたくさんありましたが、

同時に、あの時しか見えなかったものもまた、あったはずです。




この前、実家に帰ったついでにこのアパートを見に行ってみたら、

廃墟になっていて、それなりにショックを受けました。

いつかなくなることは分かっていましたが、

今だとは思っていなかった。

こういう風にして時の流れを実感することが、最近増えてきました。

できるだけ避けていきたい現象です。


 

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